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Posted by ミリタリーブログ at

2013年05月06日

ロシア連邦軍 新設特殊部隊

21世紀型の軍事紛争に対応するロシア特殊作戦ユニット創設へ

ロシア連邦軍 ゲラシモフ参謀総長が
21世紀の軍事紛争する対応する部隊を新設すると発言に呼応して
新たなロシア連邦軍特殊部隊の演習が公開されています。





動画の冒頭では高高度降下低高度開傘
(英: High Altitude Low Opening, HALO(ヘイロウ))を行っていますが
これはロシアでは非常に珍しい光景です。



また彼らが着用している迷彩服は、特殊部隊用に開発されたものです。
Ops-Core FAST(?)を着用しているのは興味深い所です。

Новая полевая форма сил специального назначения для особо жаркого климата

乾燥地域用迷彩服であり、同地域を想定しているKSOR迷彩服のパターンを参考にしたようです。

そして降下後には着替えていますが、それがなんとマルチカムを着用していることです。









Ops-Core FAST(?)にヘッドセットを装着しており
これまでの連邦軍所属特殊部隊員とは、まったく違う装備を着用していることに注目すべきです。
ただ動画を見る限り、スメルシュハーネスを装備している隊員がいることから
完全に西側に移行した装備ではないようですね。

ロシア圏では、この部隊のことを
Силы специальных операций (ССО)訳:特殊作戦部隊 と呼んでいます。
ただし現在の彼らの管轄が、ロシア国防相直轄になるかGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)
の管轄下に入るかどうかでまったく意味合いは異なってきます。
こうした海外の作戦行動を前提とした部隊ですと、諜報機関であるGRUの管轄になる
GRUの判断で動かされる場合もありますが、現時点では推測でしかありません。
現在試験運用の最中ですが、連邦軍管轄下の特殊部隊から選抜した部隊構成かもしれません。

他にも海外の作戦行動には、輸送支援が不可欠です。
著名な例が米軍が誇る
第160特殊作戦航空連隊(通称、ナイトストーカーズ)」が挙げられます。
優秀な特殊部隊員がいたところで、作戦地点に辿り着けなければ何の意味も無いことから
米軍は特殊作戦に適した航空部隊を編成し、多大な戦果を挙げています。
ロシアでもこうした特殊作戦に適した航空部隊を編成するかどうか注目するところですね。

余談
実はロシア連邦軍では、上記の部隊よりもずっと前に新設されている特殊部隊が存在します。
第100独立偵察旅団という部隊で
2009年1月1日 北オセチア共和国のモズドクにおいて編成し
独自のヘリ部隊及び無人航空機を保有しています。
ただ近年同旅団を解散させる動きがあって情報が錯綜しているのも事実です。

2013年5月19日追記

Учения Сил специальных операций Минобороны



Силы специальных операций (ССО)訳:特殊作戦部隊 の演習をGoProにて
撮影した赤星チャンネル公式動画です。
まさかGoProで撮影したのを公開するとは思いませんでした。









演習ではEOTec社のホロサイトを装着した隊員が確認できましたが、撮影に協力したこの隊員は
見慣れない光学機器を取り付けています。この光学機器の名前は(現時点では確証は持てませんが)

Коллиматорный прицел «Кречет-М»





何故か上下逆に装着していますが、上下両方でも使えますよというアピールでしょうね。
ダイヤルの形状&位置と表記から見て、この光学機器であると私自身は考えています。  

Posted by CRS@空挺軍 at 21:09Comments(4)ニュース