2012年05月07日
フルフェイスヘルメットの事実 その2
ソビエト・ロシアのフルフェイスヘルメットの原型となった「TIG」「Altyn」
このデザインがその後のロシアで開発・製造されるようになったヘルメットに対しても
大きな影響を与えています。
現型となったヘルメットは、スイスに拠点を置く
「forceware」社が製造・販売する
PSH77と呼ばれていたものです。
Bullet proof helmet with visor, titanium - PSH77
ttp://www.forceware.de/en/equipment/security/protection/100/
Titanium Bullet Proof Helmet PSH-77
ttp://www.ipds.ch/xtc/product_info.php/language/en/info/p124_Schutzhelm-aus-Titan-PSH-77.html
当初からチタン製で製造されており
バイザーも透明モデル or シールドモデルが用意されております。
現在でも生産・販売はしているかどうか不明です。
中立国スイスということもあってか、このPSH-77ヘルメットは
西ドイツ国境警備隊特殊部隊 GSG-9





ドイツ民主共和国 人民警察特殊部隊 「第9中隊」

に採用されておりました、またユーゴスラビア軍においても使用されていた痕跡はあります。
対立するドイツ同士で使われていたというのも面白いですね
推測になりますが、当時の東ドイツに在住していた
KGB(ソ連国家保安委員会)諜報員がこのPSH-77を存在を知り
情報を本部に知らせたのが始まりでしょうか?
販売に関しても、スイスなら中立国であり当時のソビエト共産党政権でも購入できたとは思われます
表向きの販売は無理でも、様々な裏ルートがあるのは歴史が証明していますしね。
PSH-77はKGBによって多数購入され特殊部隊に支給しました。
購入の他にも、コピーし若干の改造を加えた「TIG」を製造し、部隊にも支給しています。
PSH-77とTIGは、アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)時に作戦行動に従事した
KGB所属特殊部隊に運用されていました
両論併記したのは写真や文献でどちらが使用されていたのか、確実とは言えないためです。



アフガン紛争の経験や現場の意見を反映させたモデルを
KGBは開発製造し特殊部隊に支給しました。
それが「Altyn」と今日では呼ばれています。
「Altyn」登場後も「TIG」のバイザーは流用されていたり、「TIG」の使用例もあります。
そして「TIG」・「Altyn」ヘルメットは
ソ連崩壊~ロシア連邦誕生~今日までの激動の時代を特殊部隊と共に歩んだのです。





現在「TIG」・「Altyn」ヘルメットはロシア連邦保安庁(FSB)所属の部隊のみに支給されています。
しかし今では彼らは米国製のヘルメットである
MICH2000 RBR MKII RBR PASGT Ops-Core を着用が確認できております。
恐らく着用の良さ・重量と防御性能のバランスが両立しているのだと推測できます。
「TIG」・「Altyn」を着用する隊員は、極少数になってしまいました・・・
ただし「TIG」・「Altyn」の直系の後継モデルである「Rys-T」は
国内軍特殊部隊に愛用され続けております。
現型となったPSH-77ヘルメットが誕生しなければ
有名になったソ連・ロシアのフルフェイスヘルメットのデザインは
大きく変わっていたかもしれません。
それだけ大きな影響を与えたヘルメットだと言っても過言ではないでしょう。
このデザインがその後のロシアで開発・製造されるようになったヘルメットに対しても
大きな影響を与えています。
現型となったヘルメットは、スイスに拠点を置く
「forceware」社が製造・販売する
PSH77と呼ばれていたものです。
Bullet proof helmet with visor, titanium - PSH77
ttp://www.forceware.de/en/equipment/security/protection/100/
Titanium Bullet Proof Helmet PSH-77
ttp://www.ipds.ch/xtc/product_info.php/language/en/info/p124_Schutzhelm-aus-Titan-PSH-77.html
当初からチタン製で製造されており
バイザーも透明モデル or シールドモデルが用意されております。
現在でも生産・販売はしているかどうか不明です。
中立国スイスということもあってか、このPSH-77ヘルメットは
西ドイツ国境警備隊特殊部隊 GSG-9





ドイツ民主共和国 人民警察特殊部隊 「第9中隊」

に採用されておりました、またユーゴスラビア軍においても使用されていた痕跡はあります。
対立するドイツ同士で使われていたというのも面白いですね
推測になりますが、当時の東ドイツに在住していた
KGB(ソ連国家保安委員会)諜報員がこのPSH-77を存在を知り
情報を本部に知らせたのが始まりでしょうか?
販売に関しても、スイスなら中立国であり当時のソビエト共産党政権でも購入できたとは思われます
表向きの販売は無理でも、様々な裏ルートがあるのは歴史が証明していますしね。
PSH-77はKGBによって多数購入され特殊部隊に支給しました。
購入の他にも、コピーし若干の改造を加えた「TIG」を製造し、部隊にも支給しています。
PSH-77とTIGは、アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)時に作戦行動に従事した
KGB所属特殊部隊に運用されていました
両論併記したのは写真や文献でどちらが使用されていたのか、確実とは言えないためです。



アフガン紛争の経験や現場の意見を反映させたモデルを
KGBは開発製造し特殊部隊に支給しました。
それが「Altyn」と今日では呼ばれています。
「Altyn」登場後も「TIG」のバイザーは流用されていたり、「TIG」の使用例もあります。
そして「TIG」・「Altyn」ヘルメットは
ソ連崩壊~ロシア連邦誕生~今日までの激動の時代を特殊部隊と共に歩んだのです。





現在「TIG」・「Altyn」ヘルメットはロシア連邦保安庁(FSB)所属の部隊のみに支給されています。
しかし今では彼らは米国製のヘルメットである
MICH2000 RBR MKII RBR PASGT Ops-Core を着用が確認できております。
恐らく着用の良さ・重量と防御性能のバランスが両立しているのだと推測できます。
「TIG」・「Altyn」を着用する隊員は、極少数になってしまいました・・・
ただし「TIG」・「Altyn」の直系の後継モデルである「Rys-T」は
国内軍特殊部隊に愛用され続けております。
現型となったPSH-77ヘルメットが誕生しなければ
有名になったソ連・ロシアのフルフェイスヘルメットのデザインは
大きく変わっていたかもしれません。
それだけ大きな影響を与えたヘルメットだと言っても過言ではないでしょう。
Posted by CRS@空挺軍 at 03:24│Comments(3)
│軍装
この記事へのコメント
こんばんは同志。
特徴的なTIGのバイザーも格好いいですぇ…バイザー単体で売ってないかなぁ;
>最後の写真
よくみるとSRVV製ANAPURNA(Woodland)を着ているように見えます。なんと言う組み合わせ(笑)
ロシアンコーデはいつも発見が有りますね^^;
特徴的なTIGのバイザーも格好いいですぇ…バイザー単体で売ってないかなぁ;
>最後の写真
よくみるとSRVV製ANAPURNA(Woodland)を着ているように見えます。なんと言う組み合わせ(笑)
ロシアンコーデはいつも発見が有りますね^^;
Posted by syavo
at 2012年05月07日 22:52

>syavo氏
TIGはレプリカヘルメットが開発中で
バイザー単体の販売は無理かもしれませんが、欲しいですね
SRVV製がSSO製に変わる定番アイテムになりつつあります
私も本格的に買うことになりそうです
TIGはレプリカヘルメットが開発中で
バイザー単体の販売は無理かもしれませんが、欲しいですね
SRVV製がSSO製に変わる定番アイテムになりつつあります
私も本格的に買うことになりそうです
Posted by CRS@空挺軍
at 2012年05月08日 23:19

わかりやすいまとめ記事掲載ありがとうございます。
仰るとおりユーゴスラビア軍及び内務省では少数の精鋭部隊がPSH77を採用していました。
今のところ戦場写真では十日戦争時の憲兵部隊での使用(難民の警備任務)、またボスニア内戦においてスルプスカ共和国軍兵士(部隊名不明)による使用を当時の報道番組で確認しました。
僕もレプリカで良いのでいずれは是非入手したいですね。
旧ユーゴ流れの実物は、どれもこれも銃撃で酷く破損しているので・・・。
仰るとおりユーゴスラビア軍及び内務省では少数の精鋭部隊がPSH77を採用していました。
今のところ戦場写真では十日戦争時の憲兵部隊での使用(難民の警備任務)、またボスニア内戦においてスルプスカ共和国軍兵士(部隊名不明)による使用を当時の報道番組で確認しました。
僕もレプリカで良いのでいずれは是非入手したいですね。
旧ユーゴ流れの実物は、どれもこれも銃撃で酷く破損しているので・・・。
Posted by セルビやん at 2012年09月28日 23:22