2012年02月25日
Altynヘルメット(実物)
2012年02月19日
ロシア連邦軍 制式採用ヘッドセット GBSH-P-2
2012年02月16日
6B23 or Korund VM ?
フランスのロシア装備マニアのサイトに興味深い記事が掲載されていました。
Ceci n’est pas un 6B23… Ceci est un Korund VM !!!
http://www.shturm.fr/ceci-nest-pas-6b23-ceci-est-korund-vm
ロシア連邦軍で使用されている6B23ボディアーマー
国内軍で使用されている Korund VM ボディアーマーは別物だよ!
という記事です。
確かに両ボディアーマーはデザインがよく似ており
間違えてしまう方がいるのも不思議ではありません。
では実物を比較してみて、見分け方を解説していきたいと思います。
所持しているのがKorund VMではなくKorund-VM-Kなのはご了承頂きたいです。
【左】 Korund VM-K
【右】 6B23
Korund VM-K 全体図
6B23 全体図
上記HPにて挙げられているようにまず、Korund VM-Kには肩に
アーマー固定用の調節紐と金具が取り付けられております
しかし6B23は調節紐と金具はありません
【Korund VM-K】
【6B23】
次にKorund VM-Kはアーマー表面に抗弾プレートスペースがあり
ベルクロを剥がして入れ込みます。
逆に6B23は内部に入れ込むため、表面にスペースが無くベルクロがありません
【Korund VM-K】
【6B23】
Korund VM-Kは標準で調整用のベルトが付属していますが、6B23には
ベルトループがあるのみで、殆ど使用されていません。
【Korund VM-K】
【6B23】
Korund VM 使用例
6B23 使用例
6B23を国内軍が着用、Korund VMを連邦軍が着用するケースは殆ど見受けられませんので
6B23は連邦軍が着用、Korund VMは国内軍が着用という考えで宜しいかと思われます。
ロシア装備で集める上での鬼門の一つであるボディアーマーですが、集める上で参考になれば幸いです。
【余談】
Korund VMを製造するclasscom社は、6B23も製造しています。
メーカーロゴのスタンプにも注目してみてください
各社のロゴデザインがそれぞれ特徴があるので
非常に面白いですよ
6B23 kirasa社製
Ceci n’est pas un 6B23… Ceci est un Korund VM !!!
http://www.shturm.fr/ceci-nest-pas-6b23-ceci-est-korund-vm
ロシア連邦軍で使用されている6B23ボディアーマー
国内軍で使用されている Korund VM ボディアーマーは別物だよ!
という記事です。
確かに両ボディアーマーはデザインがよく似ており
間違えてしまう方がいるのも不思議ではありません。
では実物を比較してみて、見分け方を解説していきたいと思います。
所持しているのがKorund VMではなくKorund-VM-Kなのはご了承頂きたいです。
【左】 Korund VM-K
【右】 6B23
Korund VM-K 全体図
6B23 全体図
上記HPにて挙げられているようにまず、Korund VM-Kには肩に
アーマー固定用の調節紐と金具が取り付けられております
しかし6B23は調節紐と金具はありません
【Korund VM-K】
【6B23】
次にKorund VM-Kはアーマー表面に抗弾プレートスペースがあり
ベルクロを剥がして入れ込みます。
逆に6B23は内部に入れ込むため、表面にスペースが無くベルクロがありません
【Korund VM-K】
【6B23】
Korund VM-Kは標準で調整用のベルトが付属していますが、6B23には
ベルトループがあるのみで、殆ど使用されていません。
【Korund VM-K】
【6B23】
Korund VM 使用例
6B23 使用例
6B23を国内軍が着用、Korund VMを連邦軍が着用するケースは殆ど見受けられませんので
6B23は連邦軍が着用、Korund VMは国内軍が着用という考えで宜しいかと思われます。
ロシア装備で集める上での鬼門の一つであるボディアーマーですが、集める上で参考になれば幸いです。
【余談】
Korund VMを製造するclasscom社は、6B23も製造しています。
メーカーロゴのスタンプにも注目してみてください
各社のロゴデザインがそれぞれ特徴があるので
非常に面白いですよ
6B23 kirasa社製
2012年02月14日
ロシア軍特殊部隊
本日は少し趣旨を変えて、ある論文に対する指摘を述べていくことにする。
山下輝男個人及びNPO法人国民保護協力会のHP
http://yamashita-teruo.my.coocan.jp/
JBpress寄稿論文:我が国が行うゲリラ及び特殊部隊による攻撃への対処に関する提言
http://yamashita-teruo.my.coocan.jp/JBpress/22.11.5.pdf
のロシア関連項目に対する指摘
以下引用
引用終了
>国外を受け持つとされるアフガニスタン侵攻で活躍した「ベータ」
まず「ベータ」という部隊名ではなく、「ヴィンペル(Вымпел)」部隊です。
ヴィンペル部隊は、アフガニスタン紛争にて臨時編成部隊を再編成し
国外への破壊工作を任務をする部隊へと変化しました。
またアルファ部隊がカバーしきれない、原子力関連施設への防護任務にも携わってもいます。
>他にも連邦軍や参謀本部情報総局の部隊等があるが、前掲の両部隊が双璧であり
一般的にスペツナズという場合はこの両部隊を指すようだ。
この文はまったくもって不適切であり、アルファ&ヴィンペル創設前から
GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)が
ソ連時代から存在し、アフガニスタン紛争でもGRU隷下の特殊部隊が多数活動していました。
一般的にスペツナズは「特殊任務部隊」の単なる略語に過ぎず
アルファ&ヴィンペル部隊を指すのは間違いです。内務省や法務省もスペツナズは存在します。
(露ではGRUで活動していたスペツナズは、GRUスペツナズと表記するのが一般的です)
>アルファ部隊は、北オセチア学校占拠事件で、チェチェンゲリラ31人を射殺して強行制圧したことで勇名を馳せた。
北オセチア学校占拠事件ではアルファ部隊のみが出動したわけではありません。
ヴィンペル部隊も出動しており、アルファ&ヴィンペル部隊合わせて10名の殉職者を出しました。
殉職者の多くは、逃げ遅れた子供達を守るためにその身を犠牲としました。
>海軍には、特殊戦旅団がある。
これは間違いです、正確には「対水中工作大隊」や「海上偵察所」という部隊名です
また海軍スペツナズは、南オセチア紛争の際に、グルジア海軍艦艇を爆破しております
ロシア海軍による第1次ソマリア遠征の際には、第205独立対水中破壊工作大隊が同行していたことが確認できております。
グルジア海軍艦艇は、ロシア海軍スペツナズにより破壊された
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/34567753.html
フリゲート「ネウストラシムイ」は地中海に入った
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/34688951.html
ロシア海軍歩兵の改編
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/40905819.html
>空挺軍第45独立親衛特殊任務連隊は,軍参謀本部情報総局(GRU)隷下の特殊部隊である
指揮系統上は空挺軍です
ただしロシア連邦軍参謀本部情報総局の指揮下で動いている話もありますが
あくまでも空挺軍の管轄下に置かれています。
他にもGRU隷下で動いていた特殊部隊は、チェチェン人で編成された
ヴォストーク大隊・ザーパト大隊が存在しました。
ヴォストーク大隊が南オセチアに展開していたことで有名ですが、現在は解散しております。
以上のことにより、この論文の執筆者である山下輝男氏は
「私はロシア発の情報を何一つ読んでいません」ということを自ら表明しているに等しいです。
特に「ヴィンペル」のことを「ベータ」と表現してしまっているのは致命的ですね
最低限wikiでも参照していればこんな初歩的なミスは
無かったはずですし、GRUスペツナズの存在を無視することも無かったはずです。
近年のロシア軍では、これまで秘密のベールに覆われていた軍特殊部隊が公に公開されつつあり
ロシア空挺軍隷下第45独立親衛特殊任務連隊は、これまでの多大なる功績が評価され
大統領から部隊に対し「クトゥーゾフ勲章(1級)」を授与されました。
同じく南オセチア紛争で活躍したGRU隷下の特殊部隊である第10独立特殊任務旅団には
紛争における同旅団の功績を高く評価し、旅団にジューコフ勲章が授与されています
山下輝男個人及びNPO法人国民保護協力会のHP
http://yamashita-teruo.my.coocan.jp/
JBpress寄稿論文:我が国が行うゲリラ及び特殊部隊による攻撃への対処に関する提言
http://yamashita-teruo.my.coocan.jp/JBpress/22.11.5.pdf
のロシア関連項目に対する指摘
以下引用
(2)関係国の特殊部隊の状況
ロシア、北朝鮮及び中国の特殊部隊の実態は西側国家諸国以上にベールに包まれて
おり、極めて不透明である。本項に於いては、
防衛白書をはじめとする各種の公刊資料及び各種のHPに依拠して概観することとする。
ア ロシア
ロシア語で「スペツナズ」は、特殊部隊の意である。旧KGB系の特殊部隊は、同
国内最強といわれるFSB(連邦保安局)隷下で主として国内の作戦を担当する「アルファ」であり
国外を受け持つとされるアフガニスタン侵攻で活躍した「ベータ」である。
他にも連邦軍や参謀本部情報総局の部隊等があるが、前掲の両部隊が双璧であり
一般的にスペツナズという場合はこの両部隊を指すようだ。アルファ部隊は、
北オセチア学校占拠事件で、チェチェンゲリラ31人を射殺して強行制圧したことで勇名を馳せた。
海軍には、特殊戦旅団がある。
空挺軍第45独立親衛特殊任務連隊は,軍参謀本部情報総局(GRU)隷下の特殊部隊である。
引用終了
>国外を受け持つとされるアフガニスタン侵攻で活躍した「ベータ」
まず「ベータ」という部隊名ではなく、「ヴィンペル(Вымпел)」部隊です。
ヴィンペル部隊は、アフガニスタン紛争にて臨時編成部隊を再編成し
国外への破壊工作を任務をする部隊へと変化しました。
またアルファ部隊がカバーしきれない、原子力関連施設への防護任務にも携わってもいます。
>他にも連邦軍や参謀本部情報総局の部隊等があるが、前掲の両部隊が双璧であり
一般的にスペツナズという場合はこの両部隊を指すようだ。
この文はまったくもって不適切であり、アルファ&ヴィンペル創設前から
GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)が
ソ連時代から存在し、アフガニスタン紛争でもGRU隷下の特殊部隊が多数活動していました。
一般的にスペツナズは「特殊任務部隊」の単なる略語に過ぎず
アルファ&ヴィンペル部隊を指すのは間違いです。内務省や法務省もスペツナズは存在します。
(露ではGRUで活動していたスペツナズは、GRUスペツナズと表記するのが一般的です)
>アルファ部隊は、北オセチア学校占拠事件で、チェチェンゲリラ31人を射殺して強行制圧したことで勇名を馳せた。
北オセチア学校占拠事件ではアルファ部隊のみが出動したわけではありません。
ヴィンペル部隊も出動しており、アルファ&ヴィンペル部隊合わせて10名の殉職者を出しました。
殉職者の多くは、逃げ遅れた子供達を守るためにその身を犠牲としました。
>海軍には、特殊戦旅団がある。
これは間違いです、正確には「対水中工作大隊」や「海上偵察所」という部隊名です
また海軍スペツナズは、南オセチア紛争の際に、グルジア海軍艦艇を爆破しております
ロシア海軍による第1次ソマリア遠征の際には、第205独立対水中破壊工作大隊が同行していたことが確認できております。
グルジア海軍艦艇は、ロシア海軍スペツナズにより破壊された
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/34567753.html
フリゲート「ネウストラシムイ」は地中海に入った
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/34688951.html
ロシア海軍歩兵の改編
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/40905819.html
>空挺軍第45独立親衛特殊任務連隊は,軍参謀本部情報総局(GRU)隷下の特殊部隊である
指揮系統上は空挺軍です
ただしロシア連邦軍参謀本部情報総局の指揮下で動いている話もありますが
あくまでも空挺軍の管轄下に置かれています。
他にもGRU隷下で動いていた特殊部隊は、チェチェン人で編成された
ヴォストーク大隊・ザーパト大隊が存在しました。
ヴォストーク大隊が南オセチアに展開していたことで有名ですが、現在は解散しております。
以上のことにより、この論文の執筆者である山下輝男氏は
「私はロシア発の情報を何一つ読んでいません」ということを自ら表明しているに等しいです。
特に「ヴィンペル」のことを「ベータ」と表現してしまっているのは致命的ですね
最低限wikiでも参照していればこんな初歩的なミスは
無かったはずですし、GRUスペツナズの存在を無視することも無かったはずです。
近年のロシア軍では、これまで秘密のベールに覆われていた軍特殊部隊が公に公開されつつあり
ロシア空挺軍隷下第45独立親衛特殊任務連隊は、これまでの多大なる功績が評価され
大統領から部隊に対し「クトゥーゾフ勲章(1級)」を授与されました。
同じく南オセチア紛争で活躍したGRU隷下の特殊部隊である第10独立特殊任務旅団には
紛争における同旅団の功績を高く評価し、旅団にジューコフ勲章が授与されています